読書
ツイッターは「失言装置」(日本の論点2011より)
先週買った『日本の論点2011』を少しずつ読んでいます。
その本の『論点-46』
ツイッターは殺伐とした風景をもたらす情報量ゼロの「失言装置」
と題した論文が掲載されています。
論者は、斎藤環(さいとうたまき)さん。1961年生まれということなので、数えで私より4つ上。つまりほぼ同世代の方だということです。
論文でまずは、ツイッターの紹介をした後、著名人のツイッター批判が論じられいる。
北野武氏は
コンピュータは嫌い。メールも嫌い。(中略)ツイッターだって、冗談の言い合いをしたり、遊ぶんならいいけど、あれを情報として扱っているバカさ加減はよくわからないね
「ツイッター批判」のコメントしていると紹介されている。
(ちなみにZAKZAKには北野武によるTwitterと「情報」批判には中略されずに、コメントが掲載されている。)
北野氏のコメントは、ツイッターを批判しているのではなくて、ツイッターと向き合う姿勢を批判、いや、ZAKZAKの記事をきちんと読むと、日本人の情報との関わり方を批判しているように読めます。
北野氏がツイッターを批判したと論じるには、北野氏の意図を酌み取れていないのでは無いでしょうか?
もうひとつ、TechCrunchのディバイン・コルダウェイ氏のコメントとして、
つぶやきは情報として無価値であり、WEBサービスとしては不完全で機能が乏しすぎ、すでにあるメール、掲示板、ブログ、Facebook、RSS等のサービスで十分間に合う。
という記事が紹介されています。
元記事を探そうと、techcrunch.comへ行ってみました。目的の記事は残念ながら探し出せませんでした。
ですので、ディバイン・コルダウェイ氏がどのような意図で、記事を書かれたのかは、不明でした。
しかしながら、techcrunch.comのサイトのサイドバーには、見慣れたタイムラインみたいなものが見えるのは気のせいでしょうか?
ツイッターを批判しつつも、自サイトにはTLを載せているんでしょうか?
ディバイン・コルダウェイ氏の真意を知りたいモノです。
さて、ここからは、論者の意見です。
斎藤氏は、ツイッターから距離を置いている理由を二つあげている。
一つ目は
理由のひとつはその冗長性だ。各種ウェブサービスの中でも、ツイッターは無意味な情報の量が飛び抜けて多い。
また、情報の質の話です。
利用者個人に有益な情報が無いと、そのwebサービスは意味がないという論調ですね。
もう一つが
僕がツイッターに抵抗感をおぼえる最大の理由は、その「雰囲気の悪さ」なのである。
以下は、私の要約ですが、論者が『著名人を200人ほどフォロー』したら、『嫌味や悪口や誹謗中傷が多すぎ』た。『有名人がちょっと絡んできた一般人をブロック』するのは気分が良くない、というのが雰囲気が悪いということのようです。
で、、この論文を読んだ私の感想です。
まず、webサービスの情報の質を問う前に、本当に大切な情報は簡単に手に入らないということを前提にして欲しいと思います。
あなたに取って欲しい情報は何ですか?
近所のスーパーの安売り情報ですか?一口食べただけで痩せられる秘密のダイエット食品ですか?1日5分の作業で月100万円稼げる方法ですか?
はたまた、気になるあの娘が自分をどう思っているかですか?
GoogleのAndoroidのアーリードロップ前のソースコードですか?
そもそも本当に欲しい情報はインターネット上では入手できないのでは無いでしょうか?
それなのに、インターネット上の情報に質を求めてどうするのでしょう?
webサイトだろうが、ブログやmixi、2チャンネルやYoutobeだろうが、情報の質や価値はそれほど変わらないと思いますが、(個人的にはテレビやラジオも似たもの・・)、新しいメディアに関してのみ、情報の質や価値を問うのは如何なものかと思います。
もう一つ、情報は捨てても良いということも意識してみてはいかがでしょう?
他人の悪口や誹謗中傷なんて見なければ良い。有名人の高慢さなんて見なければ良い。webやブログならそのページをアクセスしなければ良いだけのこと。ツイッターだってフォローを外せば良いだけのこと。
18禁の映画館に行って、「世界の映画はいかがわしい映画ばかりだ。けしからん!!もう映画なんて見ない!!!」って言ってるのと同じですよ。
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